4月本店営業日のご案内
みなさまこんにちは、中村です。
4月の営業日のご案内が遅くなりまして申し訳ございません。
本店は現段階では通常通り日曜のみのお休みとさせていただきます。
博多駅店、日比谷店、六本松点は、それぞれの施設に合わせての営業となりますので、
都度、フェイスブックの方でのお知らせとさせていただきます。
ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解賜りますようよろしくお願い致します。
まだまだ先が見えないことが多く不安も多岐にわたり、様々抱える毎日ではございますが、
少しでも早くこの事態が収束し、安心して過ごせるようになる日が来るまでみなさまどうぞご自愛くださいませ。
中村麻美
-澤屋まつもと-Part①
こんにちは。
三代目ぬか漬け小僧ことしんのすけです。
少しずつですが暖かくなってきましたね。
桜も少しずつ咲き始め、春やなぁと一段と感じます。
今年は花見宴会などの自粛という事もあり、
桜を囲んでの会は難しいですが、桜を見かける事があれば
いつも以上に凝視したいと思います。
でわでわ、今回は酒造りを自分の手で体験するべく
先日初めて訪問させて頂いた日本酒蔵の事を書きます!!
今回僕が訪れたのは、日本三大酒処のひとつ
京都府伏見にて酒造りを行う「松本酒造」へ。
日本酒一筋、約 200年もの長い歴史を持つ老舗酒蔵「松本酒造」。
蔵の建物は「近代化産業遺産」や「有形文化財」にも指定されており、
テレビや映画にも多々出演する程の十分な見応え。
松本酒造は近年、田んぼに日本酒の未来を見据え、
守破離(伝統を守り、新しい感性を持って、新境地を創造する)
をコンセプトに食事にそっと寄り添ってくれる食中酒を醸しています。
その味わいはどれも高い透明感を感じ、チリチリとしたガス感、
滑らかな旨み、心地良い苦味が絶妙なバランスで保たれています。
日本酒ビギナーから玄人までを魅了する今大注目の酒蔵。
そんな酒蔵にて半日酒造りを学ばさせていただきました。
さてさて、酒蔵の朝は早いと言いますが、
正にその通り!!
空がまだ真っ暗の中、僕はひとり松本酒蔵へ。
朝6時半からの全体朝礼は、とても緊張感のある雰囲気で行われ
職人たちの真剣な眼ざしがそこにはありました。
痺れます。
世が 明け、朝日が顔を出したと同時に造りが開始。
真冬の早朝という事もあり空気はとても冷たく蔵の中も
ひんやりとしていて身も心も引き締まります。
まず、初めに僕が驚いたことは蔵の中が
とてつもなく清潔で、隅々まで整理整頓された事でした。
ふと上を見ると、蔵内に掲げられていた、先代蔵元の言葉が。
「蔵は老化しても蔵内は老化させるなかれ」
という言葉が。
間違いなく今でもしっかりと引き継がれてます。
造りは、作業別に様々なところで進行していくそうで、
半日だけでは全ての工程を見る事は出来ませんでした。
なので今回は麹室の作業と蒸したお米をタンクに仕込む二ヶ所に参加させていただきました。
作業中は、常に清潔な状態で作業を行うので
ひとりで来た僕は写真をとりながらというのが難しく、
作業中の写真は撮れませんでした。すみません。
まずは一晩寝かせた麹米を分ける所から。
一人一人が集中していて阿吽の呼吸でスムーズに作業が進みます。
丁寧かつ無駄が無くスピーディーに。
作業をしながら現杜氏の松本日出彦さんがこんな話をしてくれました。
「酒蔵は酒質をどこに持っていくかのコンセプトが大切です。
しかしコンセプトがあってもそれをお酒まで落とし込めてないとなんの意味もありません」と。
確かに松本酒造は蔵の中、作業風景、全てがシンプルに洗練されていて、
造りを行う一人一人が何をすれば良いかをどこを目指しているのかを
ハッキリと理解しているのが一目で分かりました。
ここで、澤屋まつもとのあの透明感のある酒質と
目の前の光景は僕の頭の中で真っ直ぐに結び付きました。
一人納得し頷いていました。
その後は、一度使用したものを全て綺麗に掃除。
一日の半分以上は掃除だと言われる方もいました。
これ程、蔵の中が清潔に保たれているのはやはり
それだけの時間をかけているんだと驚き感心させられました。
そして次の工程へ。
Part②に続く。
鷹来屋 梅酒
皆様こんばんは、中村です。
良いお天気が続いている福岡ですが、今年はコロナウィルスなどの影響で、
大きなイベントは軒並み延期や中止になっているさなか。
みなさまはいかがお過ごしですか?
私は先日のお休みに、人ごみを避け、マイナスイオンを浴びるべく、キャンプへ行ってまいりました
キャンプと言えば焚火
そして火を囲んで飲むビール
そう思ってたくさんビールをもっていったのですが…
まだまだ寒い夜
標高も高いキャンプ地で、凍えそうになりながら飲むビールは人に癒しを与えてはくれず…
こんな時こそやはりこれ
中村は梅酒のお湯割りを激しくお勧めさせていただきます
これがもう、本当に寒い中で飲むと最高の癒し
体を心から体の芯から温めてくれます
まだまだ夜になると肌寒い日がありますので、そんな時にも是非お試しいただきたい。
そして今日ご紹介するのはこちら。
鷹来屋 梅酒
(浜嶋酒造/大分)
こちら、紀州でも最高級の梅として評価される南高梅。
さらに大分の日田にて作られた南高梅を使用して造られた日本酒ベースの梅酒なんです!
味わいはすっきりしていて、普段の梅酒では甘すぎると感じる方にも飲みやすい味。
香りも控えめで、癖もなくするっと飲めてしまいます。
この時期はお湯割りがおすすめですが、もう少し暖かくなってきたら炭酸割もロックもいいですし、
個人的にお勧めしたいのは、バニラアイスを浮かべて大人のクリームソーダ梅酒!
サクランボまで乗せたくなりますね
鷹来屋の日本酒も、ずっと飲んでいられる安心感、安定感抜群のお酒ですが、
梅酒も甘味に飽きずにずっと飲め、ついつい、飲みすぎてしまうので、ご注意ください
最近飲み終わり、もしくは寝る前は梅酒のお湯割りばかり飲んでいる中村です(笑)
皆様本日は何を飲まれますか?
本日も美味しいお酒とおいしい食事で素敵な時間を過ごされますように。
明日も皆様のご来店心よりお待ちいたしております☆
中村麻美
蔵の師魂 The Pink
春はあけぼの!!
みなさんこんにちは。
明け方の空が艶かしくも美しい季節ですね。
また、梅から桜へと花の季節ももうすぐそこまでです。
こんな桃色づくしの季節に
新たな商品が入荷しました。
蔵の師魂 The Pink
鹿児島県は小正醸造の
芋焼酎に新しい風を吹き込む気持ちが込められた、
蔵の師魂シリーズの新商品です。
小政醸造では、「蔵の師魂」シリーズの中でさらに酒質の表現を進化させるため
「酵母」に着目した試験醸造を数多く行っており、
白ワイン酵母を使用した「蔵の師魂 The Green」
に続く商品としてリリースされたのが、
今回のThe Pinkです。
私はPinkから、
何故か「春はあけぼの」を連想しました。
みなさんはどんなものを連想しましたか?笑
気を取り直して
こちらの商品は、
紫芋のパープルスイートロード
と
赤ワイン醸造用酵母
を使用して
常圧蒸留にて仕上げております。
ということで、こちらのPinkは赤ワインのイメージでした。笑
(本当は戦隊モノのピンクについて取り上げようと思いましたが、割とシリアスな内容を含むので断念しました。)
前置きはこのくらいにして、
さっそく五感で感じてみましょう。
そう、考えるのではなく感じるのです。
焼酎とは、感じるものとみつけたり!!
まずはそのまま口に含んでみましょう。
鼻腔をくすぐる、
葡萄とハーブを織り交ぜたような爽やかさとフルーティーな香り。
それに続いて瑞々しくも優しい風味と
その中にほのかに感じる葡萄の皮のような酸味
そして、後口には爽快感すら漂います。
赤ワイン醸造用酵母とスイートパープルロード
活きてます。
全身に染み渡っていくように感じます!
焼酎の愉快な舞踊が目に浮かびます??
ついてに、
紫芋とワインの歌が聞こえてくるかのようです???
まあ、無理やり五感に落とし込まなくてもいいか・・・。
この爽やかさ。是非とも冷たい状態を試してみたい!
ということで、ロックにしてみましょう。
氷と焼酎の出会い、
パキパキという音とともに爽やかな香りが立ち上ってきます。
これは、そのまま飲んだ時よりも、爽やかさ倍増ですね。
さらに、炭酸水やトニックウォーターで割ってみると、
爽快感にフルーティーな優しさがうまく寄り添っているかのようです。
これから暖かくなっていくので、この爽やかな感じは季節にマッチしていきそうですね。
今年は残念ながら、お花見も自粛ムード。
桃色の花の下でPink
というのは難しそうです。
が、こちらの焼酎を片手に、ピンクのラベルでお花見気分でも味わってみられてはいかがでしょうか。
商品紹介
商品名:蔵の師魂 The Pink
ジャンル:芋焼酎
容量:720/1,800(ml)
価格:1,500/2,700(¥)
こちらの商品は、通年商品です。
「松の司 AZOLLA甕物語」(住吉酒販五代目 庄島健泰のブログ)
その話は唐突に現れた。
2018年夏の終わり。京都の某洒落バーで私と松の司 石田杜氏、唐津焼作家 村山健太郎さんの3人は、年に何度かのいつものように語り続け、石田杜氏推薦の繊細な赤ワインで喉の乾きを贅沢に潤していた。
といっても、大半を語るのはつくり手のお二人で、私は横で、ほー、すごかー、と二人の話を肴にワインを楽しんでいる。
松の司 石田杜氏。京都に生まれ、高知の大学を卒業後、滋賀県竜王町にある、松の司醸造元 松瀬酒造へ入社。30歳で杜氏(酒造りの監督)に就任。現在43歳。
唐津焼作家 村山健太郎さん。唐津に生まれ、有田窯業大学校卒業川上清美氏に師事し、30歳で独立。健太郎窯を構える。現在43歳。
同じ1978年生まれ。そして世にデビューしたタイミングもほぼ同時期。さらには二人とも親や親戚の仕事とは全く関係のない、それも、ものづくりの中でも特に複雑で難解な世界に飛び込み実力で職を掴んだ、というとても似た境遇。
私はちょうど二人と同時期に出会い、それがデビューして3年位の頃だったと記憶している。それから何度酒を酌み交わしたことか。すなわちAZOLLA甕物語が始まるまでに約7年を要したということである。
「やっぱりねぇ、土壌で違うんですわお米も」
「はー、それは土壌によって作り方を変えるということですか」
「ちゃいますちゃいます。土壌の質で自然と変わるんですわ。」
「味がですか。酒のつくりやすさがですか。」
「うーん、砂も粘土も砂礫もそれぞれが混ざったところも別々に仕込んでいくとキャラクターがちゃいますねんや。だいたい山田錦は粘土質が一番やとされとったけれども、確かに粘土の山田は膨らみがあってエレガントなんですわ。ただ、砂礫は砂礫でクリスプな感じでそれはそれでおもろいですやんか。」
「あーー、わかりますわかります。」
と、二人の会話を一瞬切り取ったが、いつも彼らは土壌と、石と、水と、形と、味の話を延々している。それもそのはずで、健太郎さんの作陶は今でもリュックを担ぎ山で土を掘るところから始まり、もちろん釉薬もすべて自身で精製している。
そしていつも行き着くのが、甕仕込みの話。
松瀬酒造では、数年前に京都の友人の陶芸家に依頼して愛知の土を使った大甕を2口焼いてもらっている。なぜ愛知の土なのかというと、蔵から最も近いところで採れる「大甕を焼けるような作りやすい土」がそれだったからだ。
「篠原土いうのがありますねんや、うちとこの町で採れる」
「あーー、信楽で使ってるやつですかねー」
「そうです。あれで甕焼いてもらお思うたら、ぐい呑が限界いいますねんや」
「へー、そんな挽きづらいんですか」
篠原土というのは信楽焼きで使われているが、土のニュアンスを出すために少しブレンドして使われており、その扱いづらさから、単体で使われることはまず無いとのこと。
地元の水、地元の米、地元の空気。竜王町を表現することを追求する松瀬酒造、そしてその酒造りを一身に担う石田杜氏にとって、地元竜王の土で焼いた甕で仕込んでみたいと思うのは自然な憧れなのだろう。
「甕で酒を仕込んだら土の性質の影響をしっかり受けるんですわ」
「そんなにですか」
「そんなにですわ。ぜんぜんちゃいますねん。あの甕もええんやけど、竜王の土で作った甕やったらもっと相性ええはずなんやけどなぁ・・・」
ここで、横でニヤニヤ飲んでいるだけの私の出番。
「健太郎さん作ってみてくださいよ!」
「あ、」
「え、」
これまでも3人で甕の話になっているのだがこの発想に行くことはなかった。それもそのはずで、まず健太郎さんが人の掘った、それも唐津以外の地の土でつくることは無く、私も石田さんも茶碗や花器、酒器とストイックに作品と向き合う健太郎さんを知っているので、容器としての甕をお願いする頭が全く無かった。
ただ、この日はそれが言えたのだ。何故ならいつもより酔っていたから。酒万歳。
「健太郎さんやったらいけるんやないんすか」と私。
「あー、試しにやってみましょうか。ただ、発酵させる容器としてしか作れないと思いますけど」
「えーー、ええー」
「信楽の友達に篠原土送ってもらって、ちょっと試してみますよ」
「えーーーー、ほんまですかーーーーーー」
という話が決まった後の夜宴はさらにヒートアップ。皆無事だったことだけは確かである。
数ヶ月後、健太郎さんからLINEで写真と共に一言が、「いけますよ」。
小さな手のひらに収まるミニチュアサイズの甕の写真。私は「すぐ行きます!」とだけ返信し、博多から唐津の健太郎窯へ向かった。
「甕出来とうやないですか!話ではぐい呑つくるのも精一杯って聞いていたのに」
「まー、元々唐津の土も難しいんですよ。それに僕たちは土を自分が作りやすいように精製する技術を持っているので」
全国の器産地には土業者があり、陶芸家は業者から土を買って作陶するのが当たり前だそう。今でも土から掘る作家が数人いる産地は唐津だけだと。それだけ唐津焼が土と焼の趣を大事にしているというのがこのことからも感じられる。
「じゃあ、実際の甕作ってくれるんですか?」
「あー、もちろん」
「おーー楽しみだーーー。で、土はどうします、送ってもらうんですか」
「そうなんですよね。サイズが大きいし幾つもつくるとなると結構な量になるでしょう。宅急便代も相当かかるし、そもそも土に宅急便代かけても、ねぇ」
「じゃあ車で取り行きましょ!」
ということで、後日健太郎さんとお弟子さんと私とMr.INARIの4人で信楽へ向かうことに。
600キロの土を引き取るということなので、金額を訪ねてみると「タダ」。
お礼に唐津の土を600キロ積んでいく、と。そう、これが「土土交換」。
深夜に唐津を出発し、翌朝信楽へ到着。健太郎さんご友人の作家さん宅でコーヒーを頂き、念願の篠原土を積み込みその足で松瀬酒造へ。
松瀬社長と石田杜氏と共に土を目前に会話が止まりません。
ふと机に目を向けると、「歴史甕壺大図鑑」のような分厚い本が、そして付箋紙が・・・。
「石田さん、これってなんですか?」私が尋ねると、
「あー、こんなんええなー思って。肩のところがねぇ、こうなとるのがええんですわー。こっちのもねぇ、口のところが綺麗なんですわー。それでねぇ・・・」
「いやいやいや石田さん、そこまで拘って作ってたら作品やないですか。勘弁してくださいよ。価格も作品価格にになっちゃいますよ。そもそもこんな歴史的名品の写真を持ってこられても」
発酵容器としての甕でいいってあんなに喜んでいたのに、いざとなるとより高みを求めてしまう。それが石田杜氏。
文章の後に写真を載せていますが、その時の図鑑と完成品とを見比べてください。
いざとなると高みを求めてしまう、健太郎さんこそ正にその人。男前な二人の職人魂。
話がスタートしたのが2018年夏の終わり。一本目の甕の納品が2019年1月。なんと酒造りの期間中に間に合うことができたのだ。そしてこの年はAZOLLAではない幾つかの酒を仕込んだ。
それにしても、このような前例のないプロジェクトをこんな短期間で何故実現することができたのだろうか。
これはやはり、7年がかりのプロジェクトといった方が正しいのかもしれない。
AZOLLA甕物語が始まるまでに7年を要したのではなく、出会った時から物語は始まり7年を経てAZOLLA甕物語第1章完結、ということだ。
今期2019-2020の酒造期。満を辞して松瀬酒造フラッグシップAZOLLAを村山健太郎作甕で仕込み、彼らの誇り高き哲学は素晴らしき液体となって現れ、第二章が始まった。
最後に、縁の深さを象徴する話を一つ。
竜王町で篠原土を採掘する山は鏡山といい、松瀬酒造松瀬社長の先祖が代々治めていた地だという。そして、健太郎さんが唐津で作陶している山の名も、そう、鏡山。
今回ご紹介の「松の司 AZOLLA 甕」は
住吉酒販各店、または公式オンラインショップ
「フィールドとテーブル」にて販売いたしております!
【博多駅店】営業時間短縮のお知らせ
【博多駅店】営業時間短縮のお知らせ
新型コロナウィルス感染拡大による対応により、デイトスでの営業時間短縮を受け、当店も以下の日程で営業時間を変更となります。
3月2日(月)~当面の間 8:00~20:00
営業時間短縮に伴い、角打ちのラストオーダーは19時半にさせていただきます。ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
営業時間が短くなっても、元気に営業中!
皆様のご来店をお待ちしております✨