-澤屋まつもと-Part①
こんにちは。
三代目ぬか漬け小僧ことしんのすけです。
少しずつですが暖かくなってきましたね。
桜も少しずつ咲き始め、春やなぁと一段と感じます。
今年は花見宴会などの自粛という事もあり、
桜を囲んでの会は難しいですが、桜を見かける事があれば
いつも以上に凝視したいと思います。
でわでわ、今回は酒造りを自分の手で体験するべく
先日初めて訪問させて頂いた日本酒蔵の事を書きます!!
今回僕が訪れたのは、日本三大酒処のひとつ
京都府伏見にて酒造りを行う「松本酒造」へ。
日本酒一筋、約 200年もの長い歴史を持つ老舗酒蔵「松本酒造」。
蔵の建物は「近代化産業遺産」や「有形文化財」にも指定されており、
テレビや映画にも多々出演する程の十分な見応え。
松本酒造は近年、田んぼに日本酒の未来を見据え、
守破離(伝統を守り、新しい感性を持って、新境地を創造する)
をコンセプトに食事にそっと寄り添ってくれる食中酒を醸しています。
その味わいはどれも高い透明感を感じ、チリチリとしたガス感、
滑らかな旨み、心地良い苦味が絶妙なバランスで保たれています。
日本酒ビギナーから玄人までを魅了する今大注目の酒蔵。
そんな酒蔵にて半日酒造りを学ばさせていただきました。
さてさて、酒蔵の朝は早いと言いますが、
正にその通り!!
空がまだ真っ暗の中、僕はひとり松本酒蔵へ。
朝6時半からの全体朝礼は、とても緊張感のある雰囲気で行われ
職人たちの真剣な眼ざしがそこにはありました。
痺れます。
世が 明け、朝日が顔を出したと同時に造りが開始。
真冬の早朝という事もあり空気はとても冷たく蔵の中も
ひんやりとしていて身も心も引き締まります。
まず、初めに僕が驚いたことは蔵の中が
とてつもなく清潔で、隅々まで整理整頓された事でした。
ふと上を見ると、蔵内に掲げられていた、先代蔵元の言葉が。
「蔵は老化しても蔵内は老化させるなかれ」
という言葉が。
間違いなく今でもしっかりと引き継がれてます。
造りは、作業別に様々なところで進行していくそうで、
半日だけでは全ての工程を見る事は出来ませんでした。
なので今回は麹室の作業と蒸したお米をタンクに仕込む二ヶ所に参加させていただきました。
作業中は、常に清潔な状態で作業を行うので
ひとりで来た僕は写真をとりながらというのが難しく、
作業中の写真は撮れませんでした。すみません。
まずは一晩寝かせた麹米を分ける所から。
一人一人が集中していて阿吽の呼吸でスムーズに作業が進みます。
丁寧かつ無駄が無くスピーディーに。
作業をしながら現杜氏の松本日出彦さんがこんな話をしてくれました。
「酒蔵は酒質をどこに持っていくかのコンセプトが大切です。
しかしコンセプトがあってもそれをお酒まで落とし込めてないとなんの意味もありません」と。
確かに松本酒造は蔵の中、作業風景、全てがシンプルに洗練されていて、
造りを行う一人一人が何をすれば良いかをどこを目指しているのかを
ハッキリと理解しているのが一目で分かりました。
ここで、澤屋まつもとのあの透明感のある酒質と
目の前の光景は僕の頭の中で真っ直ぐに結び付きました。
一人納得し頷いていました。
その後は、一度使用したものを全て綺麗に掃除。
一日の半分以上は掃除だと言われる方もいました。
これ程、蔵の中が清潔に保たれているのはやはり
それだけの時間をかけているんだと驚き感心させられました。
そして次の工程へ。
Part②に続く。