西酒造 芋苗植え研修
どうも、こんにちは。
博多のドヤ顔野郎こと、山口です。
最近暖かくなってきて、いよいよ暑がりにはある意味たまらない季節がやってきましたね…汗
毎日2Lのミネラルウォーターが手放せません。
さてさて、暑い季節にはお酒もぜひキンキンで楽しみたいですよね。
ビールも良いですが、たまには“焼酎のソーダ割り”で乾杯はいかがでしょうか?
ジャジャン!
(西酒造HPより引用)
ということで、出ました。
みなさんご存知「富乃宝山」のソーダ割りです!
炭酸のシュワシュワの後に、マスカットのような爽やかな芋の香りがたまりません♫
もちろんロック・水割りもオススメですが、ソーダ割りでより爽快感が引き立ちます。
今回はそんな富乃宝山をはじめとした「宝山シリーズ」を醸す「西酒造」について、少しご紹介します。
ということで先日、芋植え研修という名目の元、相棒の田浦くんと潜入してきました!
向かったのは、鹿児島県は日置市吹上町。
最寄りのバス停に到着。
博多から電車とバスを乗り継いで約3時間といったところです。
周りにはのどかな風景が広がります。
聞こえてくるのは、川のせせらぎと鳥のさえずり。
都会とはまったく違った音に癒されます。
バス停から5分ほど歩くと、蔵に到着しました。
(茶が似合う、漢・田浦。)
参加者も揃い、研修スタートです。
まずは旧蔵(田尻蔵)、富乃宝山の生まれた地へと向かいます。
ここが田尻蔵。立派な建物です。
現在の社長、西陽一郎氏が蔵に帰ってこられてから、こちらの蔵で研究を重ね、今日のヒット商品が生み出されました。
現在はほとんど使われていないそうですが、当時の面影を垣間見ることができました。
お次に「宝山」の名の由来となった、鎌倉時代の琵琶法師、宝山検校(ほうざん けんぎょう)ゆかりの地を訪問しました。
「宝山」って山が由来なんでしょ?
なんて思っておられた方も多かったのではないでしょうか?
実はお坊さんが由来になっているんですね~。
ちなみに鎌倉時代この辺り一帯は湖で、そこに住む大蛇が悪さをしていたそうで、水害などが度々起こっていたそうです。
“それを宝山検校が見事に退治し、辺りは豊かな水田に変わった。”
との言い伝えがあります。
このような伝説から名付けられたのが、
「富乃宝山・吉兆宝山・白天宝山」というわけです。
次はいよいよ畑に向かいます。
西酒造では「屋根のない蔵」と呼びます。
西酒造では、「原料の生産→作物の検査(等級の選定)→製造(醸造・蒸留)」といったプロセスを一貫して行っており、1月から8月は原料の生産(農業)を行います。
農業の段階から徹底的にこだわる。まさに「屋根のない蔵」なのです。
さあ、その中でも今回は、「芋の苗切り・苗植え」を体験してきました。
芋は「黄金千貫」 芋焼酎造りでもっともポピュラーな芋です。
まずは「苗切り」
こんな感じで優秀な種芋から生えた芋の苗を、選別して丁寧に切っていきます。
次に「苗植え」
先ほど収穫した苗を規則的に植えていきます。
黒い覆いは、中の温度を保つためや、あぜが雨で崩れないようにするためなど、様々な意味があります。
大きくて立派な芋が育つように、垂直に植えるのではなく、できるだけ横向きになるようにしっかりと植えていきます。
ひたすら芋の苗を植えていきます…
砂ぼこりに耐え、途中腰が痛くなりながらも、なんとか終えました…
単純なようですが、決して楽ではありません。
毎日芋のお世話に勤しんでおられる、蔵人の皆様には感謝しかありませんね。
今回植えた芋は地中ですくすくと成長してだいたい9月半ばから10月半ばにかけて収穫されます。
立派な芋が育つように祈るばかりです。
一行は畑を後にし、いよいよお待ちかねの「宝山を楽しむ会」です!
なんと宝山シリーズのほぼ全種類がテイスティングできるという…
まさに夢の会。
超贅沢です。
乾杯はもちろん。
「富乃宝山」ソーダ割りで。
お味は初めにご紹介した通り。はい、ご褒美タイム。
疲れた身体に染み渡ります…
なんと西酒造、“宝山前割りボトル”なんかもあります。
(西酒造HPより引用)
500mlの炭酸水を買ってきて、あとは目盛りまで宝山を220mi注ぐだけ。
絶品の炭酸割りが、お家で手軽に楽しめます。
お次は「蒸撰シリーズ」飲み比べ。
通常芋焼酎造りには「黄金千貫」が一般的ですが、こちらの「蒸撰シリーズ」は、農家さんの「こんな芋を使ってみてはどうか?」という声を取り入れた、芋の違いを存分に味わえる焼酎です。
芋別に「綾紫・白豊・紅東」の順で出荷される、季節限定出荷の焼酎です。
(西酒造HPより引用)
比べて飲んでみると、それぞれの芋の違いがよくわかります。
芋が変わると味わいも違う、当たり前ですが実際に比べてみると、違いがより明確で楽しいですよね。
その後も、西酒造で最も上質な芋と米で醸した、夢の「酒酒楽楽飲み比べ」、麹も芋で仕込んだ「芋麹全量飲み比べ」などなど…
きっちり全種類いただきました。はい。
蔵人交えて宝山を囲む、この上ない極上のひとときでした。。。
おやすみなさい。。。
2日目は「屋根のある蔵」見学です。
現在、製造(醸造・蒸留)に関しては、オフシーズンにあたるので実際のもろみなどはありませんが、一通り見学させていただきました。
こちらは「麹室」
その名の通り、仕込みに使う米麹を造る専用の部屋です。
もろみを仕込む甕の中身です。
造りのシーズンには、芋のいい香りが漂います。
こちらは、国内でも珍しい木桶の蒸留器です。
職人さんが減った今では大変珍しい設備です。
こちらは先ほどよりも大きく、大量に仕込むことができる、タンクです。
こちらも仕込みの時期は芋のいい香りが漂います。
一般的な金属製の蒸留器です。
一部、銅製となっており、無駄な香りを除去する役割があります。
(本当に立派な蔵ですね…)
ついにきました、熟成のロマン、「天使の誘惑」の熟成庫です。
所狭しと並ぶ樽の数は、約1000樽! 壮観ですね。
3時間、いや、3日は見ていられます。
こちらは試作や試験などを行う専用部屋です。
ここからまだ見ぬ宝山が生まれると思うと、ワクワクが止まりません。
西酒造では現在、7種類11基にのぼる蒸留器を所有しています。
こちらは、ラベルを貼ったりする、まさに宝山が宝山として誕生する場所です。
一部手貼りの商品もあり、一つ一つ丁寧に出荷されています。
こちらは、造りの時期になると芋処理場になります。
オフシーズンの現在は、メンテナンス中でした。
本社の前には、西農園という建物もあります。
ここでは、甘酒の製造や仕込みに使う米の温度管理と保存。
など、主にお米に関する蔵です。
上は、平成22年から実験的に熟成中の宝山です。
まだまだ熟成途中ですが、今後どのような形で世に出るのか。
誕生が楽しみですね。
大量のお米が低温で保管されています。
普通に炊いても十分美味しくいただける、地元鹿児島県産の食用米です。
(造りに関してはまた体験次第、詳しく書きたいと思います。)
最後に再び、テイスティングタイムです!
最後まで心ゆくまで宝山、満喫させていただきました!
本当に濃厚であっという間の2日間でした!
また収穫の時期にお邪魔したい限りです。
西酒造の皆様、本当にありがとうございました!
皆様に少しでも西酒造・宝山のこと、魅力が伝わっていると幸いです。
さあみなさん、宝山を求め駆け出しましょう!!
さてさて、そんな情熱的な西酒造が醸す逸品の数々、本店・博多駅店・日比谷店でも絶賛販売中です。
ぜひご自分の舌で西酒造のパッションを感じてみてください。
それでは本日も、皆様のご来店心よりお待ちしております。
山口 doya 智史