山本商店さんの利尻昆布
どうもこんにちは。
最近家族や同僚から
「おなかが出てるね」
と言われる山下です。
最初言われた時には
少し腹が立ちましたが
もう気にならなくなりました。
良い兆候です。
さあ今日も
食べ物の話をしましょう。
まずはこちらの写真をご覧ください。
(山本商店さんSNSより転用)
そう、昆布漁の様子です。
すんごいかっこ良いじゃないですか。
「海中から厳選した肉厚な昆布だけを
見ためと感触で判別し
まさにプロフェッショナル。
今回は山本商店さんの利尻昆布を
ご紹介します。
(工房にて作業中のようす)
料亭さんやお寺さんから引っ張りだこ。
ほとんど市場に現れない高級利尻昆布。
その中でも礼文島の天然利尻昆布は格別
とされています。
他の昆布と比べて尚、
肉厚で柔らか、ねばりも強い。
透明感ある爽やかなおダシが取れることから
絶大な支持を得ているそうです。
礼文島は北海道は稚内から
西方60kmの日本海沖にあります。
(余談ですが礼文島の右下にある丸っぽい島が利尻島。)
(グーグルマップより転載)
この島で日本海の荒波に揉まれて育った
天然の利尻昆布を天日干し
で手作りされているのが
昆布屋 山本商店さんなのです。
(水揚げされ日光浴をする利尻昆布たち)
天日干しゆえ、
天気の良い日しか漁には出られません。
しかし天日で干すことで
磯の風味は純粋さを極めるのだそうです。
(山本さんご夫妻。そろいのティーシャツが素敵。)
山本さんは
晴天の空の下、家族で昆布を干したい。
という気持ちで昆布漁師を始められたそうです。
何だかもうすでに感謝の気持ちがこみ上げてきましたね。
ありがたや。
さてそろそろ、いきましょうか。
「百聞は一口に如かず」
ひとくち食べればすべてわかるはず。
いざ、実食。
お水に昆布をイン。
30~60分ほど置いておきます。
今回は1リットルのお水に対して
20gの割合でおダシをひきました。
中火で温めていきます。
60度まで行ったらストップ。
蓋をして10分ほど置いて完成。
うっすら色が出ている程度でほとんど透明です。
ただ、力強い命のパワーみたいなものを感じます。
そのままぐいっと。
すごい。
しか、言えないレベル。
とてつもなく柔らかくて
ふかふかした旨味が
すぅーっとどこまでも続きます。
あまりにナチュラルに体にしみ込む
この地味溢れるおダシは
「究極においしいお湯」
と言えます。
今回はせっかくおダシをとったので
湯豆腐 しちゃおうかと思います。
今回は最高のダシを生かすべく、
太宰府献上願塩(梅塩)でいただきました。
うん、ウマい。
お願いだから燗酒ください。
引き上げた昆布はというと佃煮にしました。
昆布が肉厚だから歯ごたえがすごく良い!
燗酒おかわりください。
そして、こうです。
お腹いっぱいなのに食べられてしまう。
魔性の昆布です。
すっかり堪能していますと、
「なに普通にご飯食べてんですか。」
と、弊社の中村晋之介。(三番目の)
気にしません。気にしません。
だってこんなに美味しいんだもの。
世は秋を迎え、風も肌寒くなってまいりました。
山本商店さんの昆布を使ったあたたかなおダシで
心もカラダもほっこり温めてみてはいかがでしょうか。
今週末も皆様のご来店を
スタッフ一同心よりお待ちしております。
山下 洋平