とり祥さんを訪ねる
みなさまこんにちは。
住吉酒販の
とり皮大好き大臣の山下です。
今回はあの名店にお邪魔してきました。
トップ画像の黒さつま鶏にピンときた方は
もうお気づきでしょう。
そう。とり祥さんです!
今回はいつも何気なく食べているとり祥さんのとり皮の
美味しさの秘密に迫りたいと思います。
さて、お約束した当日朝8時にお店に伺いますと、、、
さっそく、生とり皮の山!
毎日届く若鶏から丁寧に剥がされている皮だそうです。
こんなにたくさんの皮にお会いしたのは初めてです。壮観。
とり祥さんのとり皮煮では3つの部位が使用されています。
①首周りの皮
②おなか周りの皮
僕は味付け皮を食べるとき、ここが好きです。
薄く身が付いてて、美味。
③モモのはしっこのあたり
鶏を丸のまま仕入れて、さばかれているからこその内容ですね。
こちらを継ぎ足し秘伝のタレで煮込みます。
この秘伝のタレ、他のお惣菜でも使われているそう。
と、いうわけで皮を煮込んでいる間、
お惣菜を試食をさせて頂きました。
朝ごはんを食べていなかったのでおなかぺこぺこです。
上から時計回りに
①ぼんじり(おしりのお肉)
②たまひも(輸卵管)
③肝(肝臓)
④背肝(腎臓)
どれも美味しい。
新鮮な素材を丁寧に処理されているのでクセもなく、
また甘辛いタレがたまりません。
真剣にお酒が飲みたくなります。
なんて贅沢な朝ごはん!
特に背肝は一匹から少量しか取れない希少な部位だそうです。
裁くのも手がかかるため、背中の骨にくっつけたまま鶏ガラとして出荷されること
も多いそうですがとり祥さんでは一つ一つ丁寧に取り出して、
これも美味しいお惣菜になっているのです。
一羽の鶏の美味しさを骨の髄まで余すことなく伝える。
その姿勢に脱帽です。
感嘆しておりますと、皮が良い具合に煮あがってきました。
ほっかほかのぷりっぷり。
香りだけで2升くらい呑めそうです。
このあとは余計な脂と毛をひとつひとつ丹念に
なんと手作業で取り除きます。すごい、、、。
そうして仕上がった味付け皮は一口大にカットされパッキング。
見慣れたいつものお姿になるわけです。
しかもボイル皮にはもうひと工程あるとのこと!
カットされた後、さらに湯びきをして余分な脂を落とし、
食感をぷりぷりに、さっぱり食べやすく仕上げているそうです。
なぜならば皮ポン酢は
食事の最初に提供されることも多いため、
さっぱり仕上げることで
その後の食事もしっかり箸がすすむ、、、と
そこまで考えてらっしゃるのだそうです。
食卓にのぼった後のことまで考えてるなんて、、、
もう、感謝しかありませんね。
こちらはお店の中からの写真。
みなさん忙しく働かれています。
さあ初夏の日差しも眩しく強く、
ビール、夏酒、シャンパーニュ、焼酎ソーダの輝きもひとしおな季節。
グラスのかたわらにとり祥さんの愛情たっぷりのとり皮を、ぜひ。
週末も、皆様のご来店を心よりお待ちしております。
山下 洋平
はかた天神 とり祥
http://www.torishou-since1956.com/
水炊き文化が根付く福岡は天神の町で
1956年から50年以上も抜群の鮮度と熟練の技で
福岡の食文化を支え続けてきた鶏肉専門店。
尊敬。