お米の個性、その可能性「澤屋まつもと 守破離 ID」入荷です。
-日本酒のID、アイデンティティである『米』の田んぼ別に醸した日本酒です
日本酒の本当の価値は米の産地にあります。
どこでどのように育った米で醸した日本酒なのか、
これからはそのような視点で日本酒が選ばれる時代になることを願い、
先人の方々が守ってくれた素晴らし産地を表現したいと願っております。
杜氏 松本日出彦 -
そう裏ラベルに記されたお酒
澤屋まつもと 守破離 ID(ID530)
松本酒造(京都 伏見)
住吉酒販本店に入荷しました。
澤屋まつもとの新たなる試みとなるID。
田んぼ別に醸され、その米の違いが澤屋まつもとの中に表現されています。
住吉酒販に入荷した IDは530。
兵庫県の特A地区 中東条地域 岡本(村名) ID530の山田錦100%で醸されています。
最高峰の特A山田錦が育つ土地です。
松本酒造の松本さんがこの特A地区である東条の山田錦を使っているのは
「いい素材を使えばいいものができる」という理由ではありません。
もちろんいい素材を使えば、そのものに説得力は生まれます。
しかし、松本さんが重きを置いているのは
「いい素材だから」という点ではなく
素材をどう活かすか、それで何を表現するのか、なぜそれを使っているのか。
自分たちの動かない確固たるアイデンティティをきちんと説明できることにあります。
松本さんの醸す日本酒は
素材を活かした料理をいかに美味しく食べてもらうか
が軸となっています。
その軸を考えた時に、
自分の蔵のある環境で、何を使い、どんな環境の水を使い、どんな考え方で、どんな米を使って
「自分たちの日本酒」と言えるものを造っていくか、
という中で東条の山田錦があるのです。
そしてその東条の山田錦と出会い、お米と真摯に向き合ったのちに、
「米の産地の違い」で味わいが変わることに気づき
同じお米でも産地が違えば味が違う=お米の個性(アイデンティティ)
その違いをシンプルに表現できたら、と考え
今回のこのIDの発売へと繋がっています。
日本酒の原料である「お米」。
お米の歴史を考えると
縄文時代に稲作が始まり
弥生時代には税として米を収めるようになり
その後日本人の主食となり、貨幣の代わりとなり、
米の生産量により「○○万石」と勢力を表すようになり、どんどんと米の価値が神聖化されました。
神様へのにお供えものにお米は欠かせませんし、
「米粒を残したら、お百姓さんに怒られる」「お米1粒には七人の神様が宿ってるからお米粒は残してはいけない」などお米を大切にする精神は私たち日本人の生活にはるか昔より深く根付いています。
普段使っている調味料も、醤油・味噌・みりん・酢にはお米が使われています。
そんな私たちの生活を支えているお米ですが、
近年の食生活の変化により消費量は減少し、
若者の農業離れが進み、お米の生産者は高齢化をたどっています。
国の政策である減反政策の廃止でこれからの米農家は先が読めない状況だとも言われています。
だからこそ、その中で
日本人の命の源とも言えるお米の価値を再認識し、
お米の育った環境やお米の違いで日本酒の個性(アイデンティティ)を感じる…。
そんな新たなチャレンジと可能性を秘めたお酒が
澤屋まつもと 守破離 IDなのです。
田んぼ別に醸造されたお酒を、実際に蔵で試飲させていただきました。
これだけ種類をテイスティングさせていただいたのですが、その味わいが、個性が、それぞれ異なることに驚かされました。
今回住吉酒販に入荷しました
ID 530
は、そのテイスティングした中で最も住吉酒販好みの味わいのものを選び抜き
当店限定販売となっております。
-思想、感性、味わい、全てが響き合う
松本酒造と住吉酒販との絆のようなお酒です。-
庄島 健泰
感動を与えてくれるお酒です。
是非とも、ご賞味くださいませ。
※本日住吉酒販本店は定休日となっております。
橋本