みむろ杉
みなさこんばんは、中村です。
今までにないほど強い勢力の台風が接近。
ということで身構えていましたが、案の定福岡ではそれほどの
被害に見舞われることもなく、昼過ぎからは風は強いものの、
ゆっくりと晴れて行っております。
皆様いかがお過ごしですか?
今日は魂が酒に乗っていると言っても過言ではないほど、
その底力たるや若さだからか、まさに台風のごとく突っ走る姿勢は思わず感嘆を漏らさずにおられない
当店でのお取り扱い新たなニューフェイス
しかしその歴史は古く、日本最古の杜氏の神様が祀られてあるすぐそばで醸されてあるという、
みむろ杉
(奈良/今西酒造)
をご紹介します。
奈良の三輪にて醸されてあります。
三輪にはかなり多くの神話、歴史があり、神話好きな中村はテンション上がります
こちらとお取引がスタートした時からもうお蔵さんにお邪魔したくて仕方ありません
日本最古の神社である大神神社が鎮座するその場所には、
先ほどお話した通り、日本書紀に現れる実在の杜氏さんが祀られてあったり、
杉たまの親分がここにいたり(全国の杉たまはここで作られて旅立つものがかなり多くあるそうですよ!杉たま発祥の地なんだそうです。)、病気平癒の神が、薬水湧き出る井戸が、さまざまな逸話宿る場所に囲まれた中にある今西酒造さんは、江戸の初期1660年から現代まで続く酒蔵。
その酒を醸す先陣を切る方がこの方
今西将之さん。
見た目通り
若い!
お父様が急逝されて蔵に戻ってきて何もわからないところから始めた酒造りは今期で4年を終えたところ.
そのころの蔵は今と違い、全く活気もなく、地元用のお酒を変わらず作り続けていただけだったとか。
今西さんが蔵に戻って現在、3人でお酒を作られてあるとのことですが、平均年齢28歳。
全員サッカー部.バリッバリの体育会系だそう
体力には自信があるんですと、笑って語ってくださった今西さんですが、
お話を聞くとめまいを覚えるほどの体力勝負の造りをされてあります。
普通だと、シューターを使うところをシューターを通さず全て手運びしたり、
洗米も少量ずつを繰り返し、限りなくクリアになるまで洗ったり、
とにかく走る、動く
、止まらない
蔵人のご様子…。
しかもメイン3人、お手伝いさんが入ったとしても数人。
ご自身たちが目指す、クリアで旨味のある酒にとって余分な味の原因を断つため、極力出来上がるまでに余計なものに触れさせないのだそうです。
お客様が満足してくださるにはいつも全力。
言い訳を自分たちにできない、しないようにするには全力でし続けるしかないですから。
と今西さんは笑顔で話されました。
ご自身も造りの時は蔵に泊まり、夜な夜な温度チェックも欠かさないとか。
全力がとめどないです…。
酒造りに対する情熱が素直に真摯です。
もちろん、さまざまなお蔵さんがそのような状況で醸されてあることも承知しておりますが、
若い世代だからか、溢れる素直さと、そのパワフルさがこちらも素直に好感をもってしまいます。
また、みむろ杉は三輪の風土を生かした酒造りにも余念がなく、
現在どんどん地産のお米を使用してお酒を醸されてあります。
露葉風はほぼ全量地産。
山田錦は約半分28BYでは8割にまで地産のお米が使用されるそうです。
なぜ地産にこだわるのかの一つの理由としては、
地産のお米を洗米すると、どんな特級のお米よりも割れにくいのだとか。
仮説だそうなのですが、三輪さんのやや軟水の伏流水で作られるお米を同じ伏流水で洗うと、
その水で育ったお米にとってはショックが少ないから割れにくいのでは?とのこと。
現在は農家さんとタッグを組んで地産のお米をもっと増やそうとする取り組みもされてあるそうで、より自分たちの地元を活かした造りになっていくと思うとこれからのみむろ杉の進化はどんどん楽しく美味しくなっていくばかりと想像するだけでワクワクしてきますね。
みむろ杉のお取り扱い店舗は現在全国でも17店舗。
九州は当店のみのお取り扱いとなっております。
クリアで旨味があるという、一見して相反する味わいを追求するみむろ杉。
しかしそのお酒は本当に、クリアな飲み口なのに、しっかりした味わいがあります。
それぞれにもしっかり特徴が出ているので、是非一度お手にとって見られてください。
現在はひやおろしも入荷しておりますが、中村今のお気に入りの一本です
本日水曜日、週の真ん中!
みなさま本日は何を飲まれますか?
みなさまが本日も美味しいお酒と美味しい食事で素敵な時間をお過ごしください。
明日もみなさまのご来店心よりお待ち致しております☆
中村麻美