博多 住吉酒販

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西酒造苗植え研修

こんにちは松窪です。

5月12日、13日と富乃宝山、吉兆宝山で知られる鹿児島の西酒造さんに苗植え研修に参加してきました。

鹿児島中央駅から車で約30分、日置市吹上の蔵へ到着、焼板の美しい建物が目に入いります。
中に入ると素晴らしい設えながら華美な部分はなく質実剛健なところがうかがえる内装です。

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2階の会議室にて焼酎の歴史や製造方法、西酒造の歴史を学んだ後、現在は農業拠点となっている旧蔵の見学、宝山の名前の由来となった宝山検校ゆかりの神社、台風の余韻さめやらぬ暴風吹き荒れる吹上浜を見学します。

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お昼を頂いたあとは採苗研修です。
一定以上の節と長さに育った芋の葉をハサミで切りとり束ねていきます。
今切った苗を植えるのかと思いきや、植える苗は先日準備したものを使います。
苗が水を求める状態にする事で根の発育を促し苗植え後の定着をよくするのです。

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採苗を体験した後はいよいよ苗植えにする農園へ移動して行きます。
広い畑に整然と畝が並び綺麗にマルチが貼られています。
マルチには等間隔に印が付いており1つ間を置いて苗を1本ずつ植えていきます。
先日の苗植えの際には結構な苗が枯れたと脅されながら植え方の説明を受けます。
畝の上に配る人、(恐る恐る)苗を植える人に分かれて作業を進めていきます。
機械で植える事も出来るそうなのですが、人の手で一本一本植える方が定着率がいいそうです。
台風の影響による強風と低温の中、弊社庄島は支給されたレインコートを防寒着に作業に励みます。
なれない中腰姿勢で続く作業に農作業の大変さを感じます。
西酒造の方からは腰を痛めたりしないよう同じ姿勢で作業を続けないように指導を受けました。

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台風の影響を収まり空に日が射してきた頃、苗植え作業は無事終了し今夜の宿へと移動して行きます。
池のほとりにある素敵な宿に到着し露天風呂で各自一日の疲れを癒しました。
そしていよいよお待ちかねの宴会スタート、豪華にならんだ西酒造さんの焼酎を頂きながら鹿児島の恵みをいただきました。
やはりキビナゴと焼酎の組み合わせは鉄板です。さらに驚かされたのが宝山豚の美味しさ。焼酎もろみの搾りかすを食べた育った豚の味わいは格別です。
宴も中盤にさしかかりクイズ大会が始まります。缶コーヒー、缶ビール、ペットボトルのお茶、宝山シリーズの焼酎などブラインドで飲み比べ銘柄を当てていきます。間違った人は尻バット、尻キックで気合いを注入されました。
クイズ大会も終了し宴はお開きに各自部屋へ戻り酒宴の続きや睡眠とそれぞれ朝まで過ごします。
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*宿の写真を取り忘れたましたので代わりに池にいた鳥をどうぞ

翌朝宿を出発し蔵へ戻り全体朝礼に参加させていただきました。
続いて蔵の見学と進んでいきます。
甕仕込みと大きなタンクでの仕込みを両立させるよう1階2階と機能的に配置されています。
米と芋と麹室のがありそれぞれ匂いが違うのも印象的でした。
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建物を移動しラボへ向かいます。
様々な芋や酵母で仕込みを行うために小型の蒸留機やもろみかすを得るための搾り機もあります。

ちなみにもろみファイバーを使ったお菓子のちび棒は当店の人気商品です。
奥へ進むと様々の分析機器があり残留農薬などを調べる為にクロマトグラフィーの機械もあります。

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ラボを後にして向かったのは焼酎を樽にいれて保管してある貯蔵庫へ、大量の樽が整然とならんでいます。
なんと今回は樽だしでいただく事ができました。天使の誘惑の原酒ということになるのでしょうが知っている色よりも少し色が濃い。
味わいも風味も通常商品より強く感じられました。
焼酎には色の規定があり一定以上の色の濃さになると焼酎と表記できなくなってしまうそうです。
そのためボトル詰め時に濾過して色を整えているそうです。
続いてはラベリングを行っている場所へ移動します。
焼酎の仕込みと違い出荷作業は年間を通して行われています。
ラベルを貼られた焼酎が流れてくるラインを厳しい目で眺めラベルの不良がないかひとつひとつ丁寧に確認されていました。
お店に届く外装箱はボトルの納品時にも使用されているのとの事です。焼酎もろみの有効利用など環境に対する配慮を随所に感じられました。
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続いては別の敷地にある米の貯蔵庫へ米も自社で精米しており精米後も機械で厳しくせん別されたお米のみが仕込みにまわされていきます。
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2日間に渡った研修もいよいよ終わり、西酒造さんの気合いを随所に感じる研修でした。
西酒造さんの酒造りに恥じない酒屋を目指していきたいと思います。

松窪一人