博多 住吉酒販

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/ 日常

いざ!干潟!!!!!

お昼に豚ステーキを20分でたいらげて、女子力の低下を痛感したはしもっちゃんこと橋本です。

 

住吉酒販で販売している人気のアテ

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蟹漬け(がんづけ)

ご存知でしょうか?

 

まずはこの蟹漬けについてちょこっとお話を。

蟹漬けは佐賀の一部の地域で親しまれている珍味で、シオマネキという蟹をつぶして塩辛く味付けしたものです。

 

ご飯のお供や酒の肴として楽しまれています。

もともとは農家の方の「塩分補給」として食べられていたものだそう。

昔は子供達の遊びの一つで、干潟に出てはシオマネキを獲り

近くのお漬物やさんとかに売りに行ってお小遣い稼ぎしていたんだとか。

そしてその出来上がった蟹漬けは、お漬物屋さんが昔は雲仙の方まで運んで売っていたり。

 

しかしながら10年ほど前までは盛況だったシオマネキ漁も

今では漁師さんも減り、もちろん子供が遊びの延長でシオマネキを獲りに行く機会もほとんどなく、

シオマネキ自体も少なくなり、年間での蟹漬けの生産量もだいぶ少なくなってしまいました。

 

そのため全国でも蟹漬けを購入できる数が少なくなっています。

 

 

そんな貴重な蟹漬け。

住吉酒販では佐賀の竹下商店さんの蟹漬けをお取り扱いしております。

余計なのもは一切入っておらず、塩辛さとガリガリと嚙み砕く食感が癖になるっ!!

 

この蟹漬けのシオマネキ漁に、今回参加させていただきました。

シオマネキ漁は、1日の中でしっかり潮の引く2、3時間の間にしかできません。

 

普段は名人と、竹下商店の方が採っているのみ!なんとも貴重な体験っ!!

 

電車に揺られて向かうは佐賀駅

「ビアスナックあさみ」でお馴染み本店スタッフの中村あさみさんと、

蟹との格闘をイメトレしながら電車に揺られること約30分。

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佐賀駅にて竹下商店の三木さんにお迎えに来ていただき、駅から車で干潟に移動。

移動中気づいたのですが、佐賀県民は干潟のことを「ガタ」と呼んでいます。

県民の方が「干潟と共に生活している」ということが伺える呼び名です。

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干潟(以下、愛情を込めてガタと表記させていただきます)に着いて、道具を運び、

「じゃあ始めますか!」

と言われて見つめていた干潟…

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三木さん「そっちではなく、こっちです。」

私「えっ…???!!!!!!ここですか?!」

 

私が見ていたガタはいかにも干潟!という景色なんですが、

シオマネキがいるガタはびっくりするような景色。

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葦が生え、だいぶ乾いている様な地面。

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中村さんと堤防すれすれまで駆け寄り、地面を見ると

 

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ザワザワザワ!!!!

私たちの歩く振動を感じ取ったシオマネキがゾゾゾゾーっと高速移動で自分たちの住処(ガタに掘った穴)に入っていきます。

 

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そこにはシオマネキだけでなく、たくさんのムツゴロウも。

(写真だと分かりづらいですが、棒のように見えるのがムツゴロウです)

あの動物とじゃれ合うむつごろうさんではなく、ガタに生息するムツゴロウ。

初めて本物見ましたが、とっても愛らしい生き物です。

そして、見た目とは裏腹に動きが早い!!!笑

ギャップがたまりません。

 

 

不思議なのが、

同じ距離移動するでも、車の振動ではシオマネキたちは逃げないのに人間の足音ではゾワゾワと逃げるんです。

三木さん曰く、足音だけでなく人間の影とかでも逃げるんだそう。

 

シオマネキ漁に使うのは

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5メートルほどでしょうか。

結構長い柄の先に直径15センチほどの小さめの網がついているのみ。

 

採り方もいたってシンプル。

網を蟹にかぶせて、かぶせられたら網を返してすくう。

 

ただ、これが難しい。

まず、蟹に網をかぶせられない。

人間の影だけでも気づいて逃げていくので、網をバサッとかぶせる寸前に逃げられちゃうんです。

逃げて穴に入っちゃうので、出てくるまで時間がかかります。

しかも扱っている網の柄が長いのでコントロールも難しい…。

 

 

私半ベソです。

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途中ふらりとお散歩途中の名人にコツを聞いた所

 

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「網を持ってしばらくボーッと動かない。蟹が油断した隙に網を素早くかぶせる」

とのこと。

中村さんと堤防に座ってボーッとシオマネキがゾワゾワ出てくるのを待っていました。

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「とれたーっ!!!!」

第一シオマネキ、ついに獲れました!

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大きさは女子の親指ほどの大きさです。

 

片方のハサミが大きく、もう片手はとても控えめなハサミが付いています。

シオマネキにも右利きと左利きがいて、ハサミが大きい手がどっちになるかは蟹次第なんだそうです。

 

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そして私が驚いたのは目。

長いんです、とってもとっても。

そしてその目を触ると、パタン!と横に閉じる(というより収納される、という表現の方が的確な気がします)。

目を収納した時はシオマネキにはどんな景色が見えているのかが気になります…。

第1シオマネキ

 

☝️こちらで動画も見れます。

 

ちなみに、このハサミの大きい分かり易いシオマネキはオス。

メスは体の色も少し黒く、大きいハサミもありません。両手とも小さいハサミです。

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と私が観察している間に

「とれたーーーーーっ!!」

「またとれたーーー!!」

と中村さん。

 

 

この日は「1時間で10匹とれたらスゴイ」と言われるぐらい、

シーズン終了間近で、数々の収穫の修羅場をくぐり抜けてきたシオマネキ界の強者しかガタに残っていないため、

ほとんど収穫できないことが予想されていたのに…

中村さんが次から次へと獲るんです。

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これには、普段からシオマネキを獲っている三木さんも驚いて笑っていました。

中村さんの新たな才能の発見です。

 

 

「でっかいの獲れたー!」

と中村さん。

三木さんと私で駆け寄ってみると、

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爆笑。

ホントにでかい!!!!笑

 

 

ハサミが、他のシオマネキ1匹分ぐらいある!!!

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比べて持つと一目瞭然です。

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三木さんもびっくり興奮するレベルのでかさ。

中村さんに来年のシオマネキ漁のオファーが来たことは言うまでもありません。

 

 

 

 

40分ほどシオマネキ漁をさせて頂いて

獲れたのは12匹ほど。

(そのうち、私が採った蟹はシオマネキではない蟹だったので泣く泣くリリース。)

上々な獲れ高でした。

 

 

ちなみに、竹下商店さんの蟹漬け

このシオマネキを荒くつぶしています。

シオマネキのハサミなんかそのまま残って入っています。

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ペーストのタイプも世の中には流通しているそうなんですが、

あえてガリガリと食べる荒いタイプの蟹漬けにしているのには

「シオマネキという生き物を感じてほしい」

という三木さんの想いがこもっています。

 

 

ペーストにしてしまえばもちろん食べやすくなるけど、

シオマネキの蟹を思わせる見た目は何一つなくなってしまいます。

もちろんペーストを選ぶのも、荒くつぶしたものを選ぶのも、好みなのですが。

私は三木さんのお話を聞いて、蟹漬けに入ってるシオマネキのハサミを見て、

ガタに思いを馳せたいなと思いました。

 

ちなみに中村さんのとったビッグなシオマネキは

ハサミだけでも1瓶に収まらなそうなサイズでした。笑

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この蟹漬け、

偶然違う出張で、竹下商店さんと関係の深いシオマネキ漁師さんにお会いした時に

オススメの食べ方を聞いたところ

①ゆずを入れて食べる(ゆずこしょうでも◎)

②イカソーメンに汁をたらして、身の部分を少し自分ですりつぶしてその上に乗せて食べる

③蟹漬けの汁を燗酒に入れて飲む

などがオススメだそうです。

ぜひお家でお試しください♪

 

 

蟹漬けは住吉酒販本店、デイトス店ともにお取り扱いございます。

お土産に、お家の食卓に、飲兵衛様方はぜひお酒のお供に!

 

 

中村さんの来年のガタデビューにも乞うご期待!!笑

勝手に中村さんを潟女(=ガタージョ)と名付けたのは私です。

シオマネキ漁のコツが気になった方はぜひ本店のガタージョ中村さん迄。

 

 

 

今夜も皆様が素敵なお酒の時間を過ごせますように。

 

 

橋本さき